アニマルコミュニケーションを知って動物に話しかけることが増えてくると、つい言ってしまう言葉あるある。
例えばこんなシチュエーション。
動物さんが外の音にびくっとしたり、おどおどして落ち着きが無くなったりしてしまったとき。
なだめようとして、あるいは、静かにさせようとして、言うことがありませんか?
「大丈夫だよ」
安心してほしくて、落ち着いてもらおうと思ってなのですから、無視するよりは断然いい。
何らかの言葉がけはあった方が良い。
「大丈夫大丈夫!」
「コワがらなくていいよ」
「何でもないよ」
え? これのどこかモンダイなの?!やさしい心遣いじゃないの!
そう思われた方もいらっしゃることでしょう。
はい、もちろん大好きな人からこんな風に言ってもらって安心できるコももちろんいるでしょう。
だから、決してこの声掛けが ”悪い” のではありません。私も何度もそういってきました。
そんなある日、動物から教えてもらったのです。
近所の学校から運動会やりますよーの花火が唐突にパンパパパンと鳴り響いたことがありました。
花火大会には気を付けて前もってうちのコにはお知らせをしていた私ですが、これは盲点でした。
うわっ!と思ってふと傍らに目をやると、目を見開いて固まった猫…
抱きよせるとドキドキしている彼の心臓が感じられ、とっさに「大丈夫大丈夫、ごめんごめん、もう大丈夫だよ~」
を繰り返していました。
体をポンポン叩きながら大丈夫を繰り返していると突然、
「大丈夫じゃないよー…」
と伝わってきたのです。
そうなんです。本猫こんなにドキドキしていて、実は自分も焦っていて、なにも大丈夫なことはなく。
大丈夫大丈夫と繰り返すことで、大丈夫になりたかったのは自分でした。
それから、せっかく声をかけるのならもっと動物に寄り添える方法がないかなあと考えてきました。
人間から見たら些細かもしれない、車の音、荷物の配達が来ただけ、工事現場からの振動…
理由も分かっているし、すぐに終わるし騒ぐほどのことでもない、大したことではないもの。
けれど、動物がびくっとしたりコワそうにしていたなら、ぜひ“大丈夫”で丸め込もうとせずに、
まず
「びっくりしちゃったね」
「こわいんだね」
と、今、動物自身が感じていることを、受け止めてあげることが先なんじゃないかと思います。
それから落ち着いて、「あれはね…」と説明し、「お家にいれば安全だからね。だから、大丈夫だよ」と伝えていけたら、動物にも分かりやすいのではないかしら。
良かったらご参考にして、日々の言葉がけを研究してみてください!