動物と人間って、種類は異なる生き物です。
種による必要性があり、生活のパターン、行動の特性があり、個性や特徴の部分でも、それぞれに「自分のふつう」「当たり前」「こうしたい」があるものです。
「(いわゆる)ペット・伴侶動物たちと暮らす」ことを考えた時、それは「動物たちをニンゲンの生活様式・人間の生活圏に引き入れる」ことを意味していますよね?
考えたことも無いくらい当たり前かもしれませんが!
そんな違ったもの同士が、人間の生活圏で一緒に暮らすにあたっては、どちらかが一方的に相手に合わせようとすると、どうしても無理がたたって、暮らしがとても窮屈で苦しいものになりがちです。
お互いが気持ちよく、一緒に暮らす喜び・楽しさ・安心感を、お互いからめいっぱい受け取り与えることができるためには、どうしてもある一定の、暮らしの枠組みや譲歩のラインが大切になってきます。
言葉は微妙かもしれませんが、それをここでは仮に「ルール」としてお話ししたいともいます。
動物さんと暮らすにあたって、あなたの「お家ルール」にはどんなものがあるでしょう?
お家によっては、動物が入ってはいけない部屋、乗ってはいけない場所、1階は良いけど2階はだめ、といったエリアの区分けルールもあるかもしれませんね。
いっしょに暮らす者同士、何かルールを決めることは必要でもあるでしょうし、それ自体、良いも悪いもありません。
ここで私が大切だと思っているのは、「その決まりには、何か動物に説明できる理由やわけがありますか?」ということ。
このメルマガの読者様の中にはまさか、まさかいませんよね?
「オレは人間様でオマエは動物なんだから、何でもオレ様の言うことを聞くのが当たり前」
「オレがルールだ!」
「ここで生きていきたかったら俺に従え」
な~んて思っている(器のチッサイ)方は!
ぜひこの機会に考えてみてほしいなと思うことがあります。それは、
「ダメ、と禁止していることはどうしてダメなのか」
「こうしてね、と決めているのはどうしてなのか」
さあ、良いですか?
では、シンキングタイム、スタート!
・・・
・・・
・・・
さて、どんな理由が出てきたでしょうか?
あれやこれやの考えを少し見てみると、理由って案外シンプルじゃないでしょうか?
自分や、人間・動物家族の(心身の)健康のためだったり、安心感のためだったり、動物自身の安全のためだったり。
そんなところに行きついたりしませんか?
当たり前すぎてしまって「こんなのって理由なの?!」と思われるかもしれませんが、どれも大切な、立派な理由です。
そしてここからが、動物との暮らしの中においての大切な話です。
ルールを決めて伝える時、動物に「ダメ」を言わなければいけない時、
ただ「こうしなさい」「ああしなさい」「これはダメ」「それはダメ」と指示命令を繰り出して、ダメダメ言うのではなく、
「大事に思っているものを大事にしたい」という思いがあっての、ダメ、なんだよ、と言えるかどうか。冷静に、そして穏やかに!その大事にしたいものが何なのかが具体的に伝えられればぜひそうして下さい。
自分の考えにいったん道筋をつけて、自分が理解して納得ができていると、同じ「ダメ」を言うにも、落ち着いて説明できる余裕も生まれます。
そして何より動物にも、断然伝わりやすくなるでしょう。動物はただわがままだったり自分勝手にしたいだけの頭の悪い生きものなのではないのです。納得ができると案外素直に理解して、応じてくれるものです。
動物と関わる時にはぜひ、自分が何を考えそのようにしているのか、にも意識を向けてみてください。そうして、人間ご家族の中でも話し合って、みんなの共通ルールにしていけると、動物も混乱せずに済みます。
その上で、お家でのルールについて、ぜひ動物にも優しく伝えてあげましょう。
ぜひやってみてください!
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この記事は 2019/09/13 の無料メールマガジン に掲載されたものを加筆修正したものです。
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