ひとつ前の記事「動物は人間の言葉が分かるの?」で、
目の前にいる動物と話すときは、
まずは難しく考えずに、
ふつうに人間の言葉で話しかけてみましょう、
と書きました。
じつは、さらに伝えやすくするコツがあるのです。
分かりやすい話し方で意識したい点は
今回は、さらに一歩進めて、
相手の動物にとって分かりやすく、
受け取りやすい話し方についてお伝えいたします。
では、その前にちょっと考えてみてください。
例えばあなたが友人と話をしていて、
先日観た映画の話を始めたとしましょう。
その時、目の前の相手が
「わー、そうなんだ!それでどうだったの?」
と返事をしたとします。
言ったことは同じ言葉だけれど、
Aさんはあなたの顔をしっかり見ながら、
Bさんは、スマホをいじりながら…
さて、どちらの友人が、
本当にあなたの話を聞きたいと思ってくれている、
と感じるでしょうか?
きっと、Aさんですよね?
動物とのコミュニケーションでも、
同じようなことが起きています。
「どんなことを考えているの?」と尋ねながら、
心の中では、
「動物が言葉なんて分かるわけないよねぇ~」
と思っていたり、
「きっと答えは受け取れないだろうな」
なんて考えていたり、
「あんまり興味ないけど、練習だから」
といった考えがはたらいていたり、
「かわいいかわいい」と言いながら、
惰性で念仏のように口が動いているだけだったり、
社交辞令だったり…
こういう状態のとき、一体何が起こっているかというと
思い、行動、言葉がちぐはぐで、不一致が起こっているのです。
思いと言葉、どちらが動物に伝わりやすいのか?
人間同士の会話の例でもあったように、
人間ですら、たいていの場合は
相手が聞きたいと思っているのか、そうではないのか、が
分かってしまうものです。
先に明確に伝わるのは、
言外のメッセージ、心の中で思っている方なんですね。
動物は、言葉は理解しますが、
もともとやり取りのツールとして言語に頼ってはいません。
その分、無言の言葉、言葉になる前の、
思いや感情のキャッチが得意なんです。
なので。
=(イコール)にすることを意識しましょう
動物によりよく伝える、動物が受け取りやすく伝えるコツは、
心でしゃべっていることと、口から出る言葉を同じにして話す。
なのです。
動物に話しかける時は、ぜひいったん気持ちを整理して、
心=言葉の一致を意識して、
落ち着いて話しかけてみてくださいね。
どのように同じにするのか、という具体的なお話しは、
基礎クラスでも詳しく取り上げていますよ。
ぜひいっしょに学びましょう!
https://www.iiac.jp/course/basic/
言葉で話しかけることに慣れてきたら、
その一歩手前から意識する、をぜひ取り入れてみてください!